詩~クリームシチュー

詩ーポエムー

くるりとまるまって
気持ちよさそう

しなやかに伸びをして
大きくあくびした

目を合わせてはいけない

気のないそぶり

持ち前の感度で
いつでも飛び出せる準備をしてる

あなたになりたいとバレないよう

おせっかいなカラスたちに
急かされながら家路に着く

靴と鞄、
溜息と苛立ち、焦燥感を
玄関に置き去りにして
深呼吸

今日は何を作ろうか?

そうだ

あなたと同じミルク色の
クリームシチューにしよう

もこもこの部屋着と靴下
ブランケット

できたてを
ふぅふぅしながら食べたい

わたしには
ふわふわの毛なみはないけれど・・・

縮こまっていた背筋が
すくっと伸びて

ほんの少し
あなたに
近づけたような気がした

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