詩~アジフライ

詩ーポエムー

おなかを開いて
こころも開いたふりをする

隠し事なんてないような
すべて見せているような
気持ちになってみたかった

素直なわたしが好みでしょ?

おしゃれして
脇役に引き立てられて
ふんわりと笑うわたしが
おいしそうでしょ?

そんなわたしは
あなたに丁寧に
作りこまれたわたし

衣を脱いだら
なにが残るというのだろう?

冷たくなったら
ギトギトで
おいしくないから

あつあつのまま
ほおばって
食べてほしい

本当のあなたを知らない

喉元を通る熱さにかまけて

あなたが
本当のわたしを
分からないように

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