おなかを開いて
こころも開いたふりをする
隠し事なんてないような
すべて見せているような
気持ちになってみたかった
素直なわたしが好みでしょ?
おしゃれして
脇役に引き立てられて
ふんわりと笑うわたしが
おいしそうでしょ?
そんなわたしは
あなたに丁寧に
作りこまれたわたし
衣を脱いだら
なにが残るというのだろう?
冷たくなったら
ギトギトで
おいしくないから
あつあつのまま
ほおばって
食べてほしい
本当のあなたを知らない
喉元を通る熱さにかまけて
あなたが
本当のわたしを
分からないように
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