詩~かゆい

詩ーポエムー

チクっとしたとき?
赤く腫れだしたとき?
もしかしたら
きみが近くに来たときには
そう思っていたかもしれない

必死に追い払い
本能的にかきむしる

どうせまた同じことを繰り返すのに

どうせまた忘れていくのに

いつからそうなのかなんて
本当は知りたいとも思っていないくせに

ただ
持て余した不快を
きみのせいにして
嘆いている

日常をうまくすり替える

ずるいんだ

その想いは
ぼくから生まれたことを
知ろうともせずに


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