詩~ウォーターサーバー

詩ーポエムー

引き出しに仕舞ったまま
置き去りにした
帽子のつばがほほえんで
祈りのポーズを作っていた

ひっくり返して
表面のしわをゆっくりとなぞる

こびりついた古い角質
似ていないつむじ

暴かないでほしい

ひたいのあと
あからさまに
寝ていた証拠

わたし
ウォーターサーバーに
なりたかった

取り換えのできる
不純物のない世界

いつもより少し苦いそれを
必要な分していく

網目が青白く光って
教えてくれた
「不純物もわたしです」

水は流れる
上から下へ
蒸発してまた上へ

わたしはただ
きれいな水を
透明なガラス瓶に注いで
保管してみかった

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