詩~その先へ

詩ーポエムー

きみの耳殻じかくに似た
平べったい石が投げやすくていい

静謐せいしつ水面みなも
水平に切って
揺れる波紋はもんはなにを映すの?

いつも祈りたくなる

重力に逆らいたくて

飛べないことは
みじめですか?
あわれですか?
残酷ざんこくですか?
ただ
それだけですか?

すねてるんじゃないよ

海が見てる

祈るだけって
どこか無機質で他人行儀

今もまぶたの裏に
朝焼けが
くっきりと残ってる

もどかしくて
体温を描き足してしまいたい

ハチドリが
燃え盛る森へ
ひとしずく落としていった

わたしにしか分からないSOSを
手繰たぐり寄せて

広がっていく

祈りの
その先へ

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