こちらは2021年10月31日の記事を再編集しました。
アウトプットの仕方
地域振興を兼ねた芸術祭イベントで、
改装した大きな蔵の中で何名かの作家さんたちが
展示をされていました。
普段は美術館に行くのも一苦労(化学物質過敏症)ですが、
去年同じイベントへ行った際にだれもいなかったので、
思い切って行ってみることにしました。
テレビやネットでいろいろな情報に触れることはできますが、
やっぱり
実際に目で見て確かめるという行為は、
段違いに私の感覚を揺さぶります。
そして
受付の方の顔をどこかで見たことがあるなぁと思いながら鑑賞していると、作家さんと思われる人がきて受付の方と話し始められました。どうやら受付の方も、作品を展示している作家さんのようです。よくよくお顔を見てみると、今年の初めごろに少し話をしたことがある方でした。
受付の方が一人になった時を見計らって声をかけてみると
少し考えたあと
わたしのことを思い出してくださり、
少しお話をすることができました。
こちらは
受付をされていた作家さんが、
話してくださったことで印象的だった言葉です。
自分の中にある表現したいものは一度すべて表現し尽くした。だから今は自分の中には表現したいことが何もなくて、依頼された人となりや聞いた音楽などにインスピレーションを受けてそれを表現する。
「この絵はなんかワクワクしてますね」と感想を伝えたら、
これは歌をうたう様子を目の前で見た時に音が気持ちよく跳ねているようで、急いでその様子を絵にしたとのこと。
表現は自分の中にあるものを出す作業だと思っていました。
けれど、それだけではすり減ってしまいます。
だからインプット(入れる)作業が並行して必要であり、インプットする際にたいていの人は、自分の考え(内にある情報・想い)とインプットしたもの(外の情報)を混ぜて、自分なりの考えに落としこみアウトプットすると思っていました。(わたしはこちらのタイプ)
この作家さんはインプットすると同時に、
自分を介さずアウトプット(表現)しているように感じられました。
自分を透明にして目の前にあるものを表現する。
自分の想いを入れてジャッジしない。
これって簡単なようで難しいことです。
反応パターン
わたしは化学物質過敏症になってから、事情を説明すると大きく3パターンに反応が分かれることに気がつきました。
①「なにそれ?分からない」←一番多いパターン
②「へぇー大変だね」
③「大変だねぇ。どうにかしないといけないね。」・「こういう方法があるよ」
この③の反応をしてくださる方は、大体とても優しくて人の痛みが自分の痛みのように感じる方たち。
しかし、
このパターンの反応に出会うと
わたしは少し違和感があります。(卑屈なわたし😅)
今の状況がかわいそうと同情されているように感じ、
今の自分はダメと言われているみたいに思えてくるのです。
今の自分だとダメだから、
これからよくしないといけないね
と言われている気分になります。
たしかに不便なことはいっぱいあって、
日々の生活が今より過ごしやすくなるのは
とてもうれしいことです。
過ごしやすくなるために
いろいろ試してみたいと思っています。
ですが
今の自分はダメではない。
かわいそうではない
なまけているわけではない
と反発したくなってしまうわたしがいます。
わたしはちょっと過敏なところがある「ただの人」。
美容室での出来事
そしてこの前、
久しぶりに美容室へ行きました。
今まで通っていた美容室は少し遠いので、
急に具合が悪くなっても家までたどり着けるように
友だちに近くの美容室を紹介してもらいました。
電話で予約する際に気をつけてもらいたいことをお願いすると、それ以外にも「これをしても大丈夫ですか?」と一つ一つわたしに確認しながら行ってくださいました。とてもうれしかったです。
しかし初めて行く美容室だったので、
人見知りのわたしは
わざわざ確認していただくことに
申し訳なさを感じました。
知らないうちに答える前に
「すみません。すみません。」
と言っていたようです。
それに気がついた美容師さんが
「ただ確認しているだけですよ。確認せずに行って悪化する方がよくないことなので。だれも悪くないですよ。」と言ってくださいました。
それを聞いてわたしは、
こころのどこかでこれもできないと言わなければいけない
自分ってダメな人間だと思っていたことに気がつきました。
人は自分の写し鏡🌟
こころのどこかで
今のわたしはダメなわたしと思っているから、
かわいそうだねと同情する人が
気になってしまう。
きっと
自分をかわいそうと思っていなかったら、
たとえ同情されても
あまり気にならない気がします。
本当は自分が気にしているから、
そう言っている人たちが
目につくのだと思います。
わたしのこころ(内側)が
他人の反応(外の情報)にジャッジを加えて、
反応(アウトプット・表現)していただけ。
わたしは作家さんのように
自分を透明にしてアウトプットをすることは難しいかもしれません。
けれど
「自分がどうありたいか」を自分のこころに聞いて、
「ありたい自分」の視点から
アウトプットすることはできるはずです。
自分にとって都合の悪いこと(NO)を
ダメだ・嫌だ・怖い怖いとNOの視点で見ていてもNOのまま。
NOの中に大事な気づきを見つけて、
YES◎(ありたい自分・おかげさまの世界)にする。
ありたい姿を目指すのではなく、
ありたい世界に照準を合わせてその視点からアウトプットする。
すべての現象にいいも悪いもなく、
観える世界を自分で決めていいのなら、
わたしはすべてのもののなかに感謝見つけて
アウトプットしていきたい🌈
Photo by @kent_pilcher on Unsplash
最後までお読みいただきありがとうございました。
愛と感謝を込めて。
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