ビルとビルの間
沈みゆく太陽とうっすら浮かぶ月の影
まだ暑い
まとわりつく湿った空気
どこかで蝉が鳴いている
搔き立てる
クラクション
かすかに混じる
今日の終わりを告げる香り
終わりと始まりが繰り返す
満ちていくための終わりに
気づかないでいたかった
浅はかなわたしは
見つけたそれを
軽々しく”愛”と呼ぶには
くすぐったくて
ただ
壊れないように抱きしめる
無造作に散らばった感性が
だれにも似ていない時を刻む
一つひとつ
かき集めて受肉する
それは確かにある
美しい恩寵
ビルとビルの間
沈みゆく太陽とうっすら浮かぶ月の影
まだ暑い
まとわりつく湿った空気
どこかで蝉が鳴いている
搔き立てる
クラクション
かすかに混じる
今日の終わりを告げる香り
終わりと始まりが繰り返す
満ちていくための終わりに
気づかないでいたかった
浅はかなわたしは
見つけたそれを
軽々しく”愛”と呼ぶには
くすぐったくて
ただ
壊れないように抱きしめる
無造作に散らばった感性が
だれにも似ていない時を刻む
一つひとつ
かき集めて受肉する
それは確かにある
美しい恩寵
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